長屋王の祟り?

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歴史好きの方なら、誰もがご存じの「長屋王の変」

奈良市内の百貨店建設時に、その広大な邸宅跡が発見されました。

発掘調査が行われたのは昭和61年から平成元年にかけて。

場所は平城京跡の東南の国道沿いです。

上の写真はその邸宅跡の上に建てられた百貨店の後に入った

イトーヨーカドー奈良店の一画にひっそりと佇む祠。

鳥居すらない小さな祠ですが、

私が知る限り長屋王を祀った唯一のもの。

それがここにあるのは、邸宅跡を破壊したことに対する鎮魂のためでしょうか。

長屋王邸宅跡の遺跡は百貨店建設のために破壊されました。

その百貨店閉店後、その建物にはイトーヨーカドーなどが入っています。





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この地で発見された長屋王の邸宅跡は、

5万点に及ぶ木簡が出土した貴重な遺跡でした。

長屋王は藤原氏の陰謀と言われる「長屋王の変」で自害したとされる人。

天武天皇の孫にあたり、「長屋親王」と記された木簡も発見され

その権勢と地位の高さが偲ばれます。

この貴重な遺跡は百貨店建設のために破壊されてしまいました。


企業の論理か地元経済を優先させた結果なのか、

奈良時代の貴族を知る上で貴重な遺跡であり、

皇族の邸宅跡であったにもかかわらず、遺構は破壊されてしまいました。

遺構を破壊した百貨店は倒産し、民事再生法により復活したものの

その百貨店の顔でもあった心斎橋店は閉店してしまいました。

古代史ファンの間では、ひそかに「長屋王の祟り」などとささやかれました。




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上の写真は倒産閉店後も春日大社参道に虚しく残る、百貨店が奉納した灯籠です。

奈良での繁栄を祈願しての奉納だったのでしょうが、

歴史ファンから言わせていただくと

「これは、ヤバイ」

そう言いたくなります。

春日大社は藤原氏の氏神。

長屋王邸宅遺構を破壊した企業が、

長屋王を破滅に追いやった氏族の氏神に灯篭を奉納したわけですから。



古代史ファンのひとりとして

この遺跡の破壊はとても残念ですが、終わったことは仕方がありません。

そしてこのイトーヨーカドー奈良店も、

今年の9月に撤退することが決定したそうです。

その後は観光客と地元客の双方をターゲットに据えた

観光施設的な新たなショッピングセンターにリニューアルされるそうです。

そのリニューアル後もセブン&アイHLGDS.が関わるのかどうかは知りませんが

どうかもう少し立派な「長屋王神社」を建てていただきたいと思います。

産経NEWS によれば、

セブン&アイHLGDS.は今後全国約40店舗を閉店させる方針だとか。

古代史ファンの勝手な妄想ではありますが、

観光施設にするのならば「長屋王神社」は「アリ」かと思うのですが。

そうすればセブン&アイHLGDS.全体の業績アップにつながるかも知れません。

非科学的な無茶な意見ではありますが、

そういう姿勢も企業には必要かと思います。

アサヒビール大躍進 の例もありますし。


この祠は誰でも参拝出来ますが、

一般の来場者があまり立ち入らない場所に建てられています。

その場所については、下の地図をご参照ください。





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